「個人事業主になったら社会保険料を自分で払わないとならないから、ちょっと踏み出せないんだよね。」
「会社に雇われていたら、社会保険料を半分会社が負担してるからいいけど、独立すると国民年金と国民健康保険の負担が増えるんだよね。」
会社を辞めて起業しようかという話になるたび、このような会話の流れになって、意気消沈することもしばしばあります。
雇用されていた時と、個人事業主としてフリーランスになった場合では、お金の面で大きな違いが出る社会保険。もし起業して、個人事業主になった場合、社会保険料はどうなるのかを考えてみたいと思います。
国民年金と国民健康保険
事業者に雇われていない人(個人事業主も含まれます)は、国民健康保険と国民年金に加入する必要があります。
雇用されていた時の社会保険料は、会社が半分負担する制度になっている事もあり、個人事業主になると負担が増えると感じるかもしれません。
特に健康保険は国民健康保険になると、たくさん取られるようになったと感じるはずです。
実際、個人事業主になったら負担する金額は増えるのでしょうか?
これは自己負担分だけで国保と協会健保を比べているから、国保の方が高く感じられるのであって、会社負担分も含めて比較すると差はほとんど無いという見方もできます。
国民年金については、自己負担額を見た場合は、給与の額にもよりますが、それほど変わらないか、国民年金の方が安くなる事もあります。
会社が負担してくれている社会保険料の半分、それはそもそも給与に含まれるべき人件費です、会社が負担しているというよりも、給与で払う部分を直接社会保険事務所に納付しているという見方の方が正しいのではないかと思います。
それを、「会社が負担している」という辺りに、個人の社会保険負担額を低く見えるようにしたいという、この制度を作った側の意図が感じられるのです。
こういうことを考えていると、正社員を辞めて業務委託に切り替えた場合の報酬の交渉をする場合、社会保険料の会社負担分がなくなるから、その分を報酬に上乗せしてもらうという条件を提示できるのではないかとも思います。
結局今回は結論を出せず
同じ報酬をもらう場合、業務委託契約と雇用契約の違いを計算して比較してみようとも思ったのですが、私みたいな素人がちょっと調べたくらいでは、難しそうです。
結構計算が面倒なので、別の機会にじっくり検証してみたいと思います。
では