就職に有利だからと、簿記の資格を受けようと思っている学生の方もいらっしゃるかもしれません。
簿記は昔からありました。
子供の頃から、「ボキ」という言葉は聞いたことがあったので、世の中広く必要とされているものなのでしょう。
目次
簿記との出会い
いえ、出会ってはいませんが、ボキという言葉は、ずいぶん前から聞いていました。
親がボキについて話していた記憶があります。
どこどこの娘さんは、商業高校に行ってボキの資格を取って就職したとか、そんな道もあるよね、
って、僕の一回り上の姉と話していました。
そんな感じで、私自身、中学生くらいの時には、ボキというものがあるというのはかすかに知っていましたが、
お金の計算をするようなものだという事以上、よくわからないまま、興味もなく忘れ去っていました。
大学も卒業が近づいた時、先に就職に内定した友人が、卒業するまでに簿記3級を取らないといけないと話していました。
内定先の会社から指示されていたようで、そこで社会人にとって簿記は必要なのかなと、漠然と思いました。
東大卒の同期が日商簿記簿記1級とって退職した話
そして私は就職してシステムエンジニアになり、簿記の事は忘れていました。
入社2年目くらいに、同期入社の同僚が会計士の試験を受けるから、会社を辞めると言いました。
彼は、もっと稼げる仕事として会計士を考えていたらしく勉強をしていたみたいです。
勉強していた感じには見えませんでしたが。
で、彼が言うには、簿記1級に受かったから、会社は辞めて実家に帰り、会計士の試験に集中するという事でした。
私は、簿記1級ってすごいの?っていうとことからだったのですが、よく聞くと、3級、2級順番に受けたわけではなく、いきなり1級に挑戦して受かったのだとか。
多分、税理士の受験資格にもなっている日商簿記1級を取ることで、自分を試したんだと思います。
一回で受かる事ができたから、この勢いで仕事を辞めて本格的に公認会計士を目指そうという事にしたんですね。
その後、すぐに公認会計士に受かったようです。
世の中には頭のいい人がいるもんだなぁと思いました。
よくよく思い出すと、大学で会計を学んでいたという同期と新人研修で一緒になりました。
その彼は、コンピューターの専門知識はありませんでした。
業務システムを作って導入する部門に配属されていたので、会計の知識が必要とされたのでしょう。
そんな感じで、会計とは縁遠かった僕も、所々で簿記の存在とは関係があったようです
簿記を学ぶ価値、就職してから有利なのは確かな事
簿記は、企業の活動をお金の観点で表す仕組みのため、世の中に広く必要とされているものです。
株式会社では、簿記という仕組みのアウトプットである財務諸表の作成が必須です。
税金の申告でも、複式簿記で帳簿を付けた結果で収支を報告して納税額を決めます。
経済活動の基幹ともいうことができるので、その処理を行う仕事はこの先もなくならないのではないでしょうか。
コンピューターでの処理が進んで省力化ができて、仕訳がさらに自動化されたとしても、その仕組みを使うためのノウハウの専門家はどこかで必要とされるのではないでしょうか。
とりあえず日商簿記3級から
もし、将来やりたいことが見つからないなあと感じながら、進路を模索している学生さんがいるとしたら、
とりあえずでもいいので、簿記3級のテキストを手に取ってみてもいいのではないでしょうか。
決して無駄にはならないと思います。
つまんないと思ったらやめてもいいんです、でもいつか、簿記ってあったなと思いだす日が来ると思います。